大手企業で開発をやりたいあなたへ

会社

こんにちは、凡人リーマンです。

今回は「大手企業で開発をやりたいあなたへ」というテーマでお話していこうと思います。

新卒、中途入社に関わらず、大手企業で開発を希望する方は非常に多いです。

そんなあなたへ実際に大手企業の開発として働く筆者から生の声を語っていきたいと思います。

では早速いきましょう!

・あなたの知見が生かされることはない。

まず始めに、あなたはどんな思いで入社しましたか(または入社する予定ですか)?

例えば日本の生命線、自動車業界だとしたら、「かっこいい車を作りたい!」とかでしょうか。

一般的に当てはめると、中途なら、「今までの社会人生活での経験を生かして貢献したい」

新卒なら「大学で学んできた自分の知見を生かしたい」とかではないでしょうか。

少なくとも筆者はそう考えて入社しました。

だがしかし、残念ながらあなたの知見、経験が生かされることはほとんどありません。

なぜか? それはあなたの知見、経験よりも上司、会社の意向が何よりも優先されるから

このことは次の項で詳しく語ります。

・あなたに権限は全くない。

次に、あなたに権限は全くありません。

自由な研究が許されていない大学生みたいなものですね。

大学は担当教授からテーマは与えられますが、ゴールまでのやり方はかなり自由でしたよね。

一方の開発は、テーマを与えられるところまでは同じですが、さらに窮屈です。

「え! そんなわけない! だって会社はチャレンジする人を求めてるって求人に書いてあるし!」

と思った方、実はあなたが思うチャレンジする人と会社が思う(求める)チャレンジする人にはとんでもない乖離があります

こちらの記事の一節にあるように、会社が求めてるチャレンジする人というのは前例を踏襲しながら動く人です。

間違っても「N○Kをぶっ壊す!」みたいな志を持ってる人ではありません。

要するに会社にとって都合のいい人ってこと。

「会社のお金使ってるんだから、しかもお金も貰いながら」という意見も確かにありますが、それは成果に対する話です。

ビジネスはスピードが命とよく言いますから、それを少しでも早めるためにある程度権限があってもいいものですが…

・少し処方を変更するだけで大騒ぎ。

これがシンプルにきついです。

例えば、他社から仕入れた薬品Aを使って製品Bを作るとします。

その薬品Aの副産物が、○年後に環境ホルモンに認定されるとしましょう。

すると他社の営業担当さんが

「御社に納品している薬品AをA’に変えます。変えたものがこちらになります。」

みたいな感じでサンプルを提供してきます。

そのサンプルを使ってラボ検証したり、実際に実機で導入してみたりします。

その際に気をつけるのは納入先が気にしている条項が現行品と同等かどうか、または少し変わったとしても許容範囲かどうか

ここまでは当たり前ですね。

ですが、客先が気にする条項以外であっても過剰に現行品と同等にしたがります。

そこまで気にしてたら開発なんて一生終わりませんよw

・あなたが日の目を浴びることはない。

あなたが開発を頑張って、製品化に成功したとしてもメディアやホームページに特集されることはおろか表彰されることはありません。

メディアに映るのは製品とそれをたまたま担当として割り当てられた営業とその上司、あとは役員です。(しかもまるで自分たちが苦労して開発したかのようにドヤ顔で)

まれに技術の説明として技術担当にスポットが当たることもありますが、それはあなたの上司が担うでしょう。

実際に手を動かし、苦労と工夫を重ねたあなたに何も恩恵はありません。

出世が早くなることも、給料が増えることもありません。

ちなみに、日の目を浴びることがないってことは、誰からも感謝されることがないってこと

その状況を理解し、唯一労うことができるはずのあなたの上司はそういうことはやって当然と思ってますから。

でももちろん、営業の宿命である上司からの詰められは開発にもあります。

営業は詰められることがあってもお客様からの感謝を自分の耳で直接聞くことができる。(もちろん理不尽な客を担当させられる可能性も十分にありますが…)

でも開発はそれさえありません。

クソ客にブツブツ言われない代わりに誰からも感謝されない開発か、クソ客に当たる可能性はあるけど自分の耳で感謝の言葉を聞ける可能性がある営業のどっちがマシかは人によってバラバラですが…

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