[今すぐ気付け!]日本人が陥る数字のワナ

社会

こんにちは、凡人リーマンです。

今回は、「[今すぐ気付け!]日本人が陥る数字のワナ」というテーマでお話していこうと思います。
皆さんも知らず知らずのうちに数字のワナに填まり搾取されている可能性があります。
では早速いきましょう。

・数字のワナに填まりやすい理由。

そもそも数字のワナに填まりやすい理由として、「数字は嘘をつかない」という言葉があります。(嘘つきは数字を使いますがw)
人を納得させるには、やはり数字などの定量的なものが一番だからです。(もっとも、この数字は作者の意図でどうとでもできますが。)

次に、日本人は「平均」という言葉が大好きです。
この平均というのは、「数字」の真ん中です。
わかりやすい例として、「平均年収」があります。
とある会社の例として、ここでは仮に、社長3000万円、部長1500万円、課長800万円、係長600万円、平社員350万円だとしましょう。
するとこの会社の平均年収は、(3000+1500+800+600+350)÷5=1250万円です。
これじゃ業務が回りそうにないので、平社員を5人追加したとしたら、
(3000+1500+800+600+350×6)÷10=800万円です。
どうでしょう?
平社員からしたら「1人あたりの年収800万円? 嘘つけ」ってなりますよねw
つまり平均とは、「上の人がつり上げるもの」なんです。
もっと言えば、ぶっ飛んでいるデータもお構いなしに何もかも足してしまうのです。

なので、これから参考にすべきは「中央値」です。
中央値は、仮にデータが100個あったとしたら、そのデータをある順番に従い1番目から並べたときに、50番目に来るデータを指します。
つまり「データ」の真ん中です。
さらに1つや2つぶっ飛んだデータがあっても大丈夫なので、よりリアルが見えやすいです。

もちろん平均を使ってもいいデータもあります。
それは「差が出にくいもの」に限ります
例えば日本の「平均出生率」だったり、「最低賃金の全国平均」とか。

平均出生率は1人の女性が一生の間に何人の子を産むかの目安を表します。
ちなみにギネス世界記録でさえ、69人です。
データが0~69までしかないので、0~1兆くらいまで差がある年収と違って、あまり差が出ませんよね?
だから、平均を使ってもいいんです。

あと、最低賃金の全国平均。
これは、東京だけ最低賃金5000円で、他の地域が500円とかだったら、みんな東京に集中してしまいますよね。
それを避けるためにあまり差が出ないように低く抑えてあります。

・退職金

え?と思った方ほど見てください!
実は退職金って“優秀な人”を辞めさせない&”全員から”搾取&こき使い続けるために作った仕組みだと思ってます。
どういうことかというと、まず日本は一部の会社を除いてまだまだ年功序列賃金です。
年功序列のシステムは、「若い時は低賃金で我慢してね?そのかわり40~50代以降に今までの分多く払うから」という前提で成り立っています。
さらに会社員って「特定の技能を評価されての入社」を除いて、一番下の階級からスタートです。
なので、全員を最初は低賃金でこき使えます
まずここで搾取ですね。
さらに、様々な理由で退職していきますが、低賃金のうちは人件費的には痛手じゃないです。(また新しい人を育てないといけないというコストの面では痛手ですが)

ちょっと前置きが長くなりましたが、退職金の話に戻ります。
退職金が2000万円だとしましょう。
仮に22歳から65歳まで働いたとして、1年あたり
2000÷43=46.5万円/年 支給されていることになります。
これを月収に換算すると、
46.5万円/年 ÷12=約4万円/月です。

はい、少なくありませんか?
1度にドバッと渡されるからものすごく破格に見えますが、1月あたり約4万円しかもらえないことになります。
これを多いと見るか少ないと見るかは皆さんの自由ですが、こうやって1度に渡すことで多く見せているのは事実です。
多く見せることで、優秀な人を「今辞めたら退職金がなあ…」と思わせて留まらせて安くこき使い続ける。
若者から搾取して、その分ペイする。
まさに策にはまってますね。

ちなみに余談ですが、外資系は退職金がない代わりに月収が高く設定されています。
転職等による人材の流動性が高いことが前提だからです。
だから最近の優秀な新卒人材は外資系企業に流れるんです。

・会社推奨の資格を取ったら○万円支給

次に会社が推奨している資格を取ったら○万円支給!と言って取らせる。
よくこれだけ聞くと、「自分の市場価値を上げながら、小遣いも稼げる!」などと会話している人を見かけます。
ですが、一度立ち止まって考えてみると、資格ってある程度勉強しなきゃいけないし、試験も突破しないといけません
どれだけ勉強したとしても落ちるときは落ちます。
皆さんも「A判定でも落ちたわ…」みたいなことを大学受験で経験したことあるのではないでしょうか。

さて、話は戻り、その資格のための勉強時間は何時間でしょうか?
難しい資格であればあるほど支給額も増えますが勉強時間も増えます。
ということは当然単位時間あたりにもらえる額も減ります。
つまり時給換算すると、全国平均最低平均902円(2021年10月現在)を下回っている可能性が大いにあります。
いや、大いにあるどころか、ほとんどのケースで下回っているでしょう。
ここでも一度に渡すことで多く見せているんです。

そもそも会社推奨ということは会社がその資格を欲しているんだから、取得予定者の業務負担をある程度軽減して、1時間でもいいから仕事中にやらせるべきなんですよ。
それなのに、社員のプライベートの時間を犠牲にさせて、勉強時間、量に見合わない報酬しか払わない。
ワナにはまってますね。

・日本の平均労働時間はOECDの平均労働時間を下回っている。

次に、2020年度の日本の労働者の平均労働時間はOECDの平均労働時間を下回っています
これは紛れもない事実です。
その事実に目を付けた悪しきブラック企業は、「日本人は働き過ぎ? このデータを見ろ! OECD先進国の平均より低いじゃないか! だからもっと働け!」
とやばい経営者が今もこの日本のどこかで言ってそうなのが手に取るようにわかりますw
ですが、この労働時間のカラクリは、彼らブラック企業が大好きで、「まるで川の水が流れていくことほど当たり前(某アニメファンなら分かるかもw)」に強いる「サービス残業」を含んでません
その上に、パートなどの短時間労働者も全て含めて労働者としてカウントし、算出しています。
だから、サービス残業を労働時間に含め、短時間労働者を除外すれば文字通り、「日本人は働き過ぎ」です。

・まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はちょっと記事が長くなっても、一部の例を紹介しましたが、こんなのは氷山の一角の中の一欠片に過ぎないでしょう。
あの手この手で洗脳し、搾取してくる輩の言葉に騙されず、一度立ち止まって皆さんの頭で冷静に考え、自分にとっての最高の生き方を1日でもはやく達成しましょう。

では今回はこの辺で!

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